樹脂製車いすでストレスフリーに保安検査場を通れる「モルフ」
松永製作所とANAが共同で開発した非金属車いす「モルフ」。
樹脂製車いすが何がいいのか?それについて簡単に説明させていただきます。
樹脂製車いすのメリット
以前自分が車いすで旅行したとき、空港カウンターで手持ちの車いすを荷物として預けて空港に備え付けの車いすで保安検査場を通ることになりました。
そして、保安検査場では必ずひっかりボディーチェックを受けることになります。
理由は簡単で車いすは金属製を使用しているため、保安検査場で金属に反応してしまうのです。
人によってはボディーチェックを受けることでストレスに感じてしまう人もいたと思います。
その点、完全樹脂製の車いすであれば、金属製品を持っていない限りはボディーチェックの必要がなくなります。
これが保安検査場の様子です。ボディーチェックを受けているのがわかると思います。
車いすで旅行するときの流れがわからない方は、車いすで旅行【飛行機編】という記事で詳しく書いたので読んでみてください。
モルフ導入場所
出典:松永製作所
2016年4月にANAの羽田空港国内線第2旅客ターミナルに64台を導入したようです。
順次全国で導入を予定しているようですが、まだ数は少ないでしょう。
オリンピックでの利用を考えると今後増えていく可能性は高いと考えています。
飛行機内通路でも利用可能
以前にも車いすを預ける理由について、車いすで旅行【飛行機編】という記事で書いたのですが、理由の一つが通路が狭いため利用して車いすでの通ることができないことがあげられます。
そのことから、飛行機内通路でも利用できるような車いすでなければ、車いすの方はその都度乗り換える必要が出てきます。
自力で乗り換えができる方であれば問題はないかもしないですが、人によっては乗り移りも苦労する方もいますので。
そういった理由から、飛行機内で使えるこの樹脂製の車いすは車いすユーザーにとっては便利になったといえるでしょうね。
モルフの機能説明動画です。ハンドリムの取り外しの様子を見ることもできます。
あとがき
これから、パラリンピックに向けて海外の車いすユーザーも増えてきます。そのため、現在は駅のバリアフリーも進んできています。
同じ車いすユーザーとしては、この状況は大変うれしく思います。
いろいろ不便なところもありますが、それでも少しでもこういった活動をしてより便利になってくれるのは本当にありがたいですね。