車いすの人にオススメしたい家や外で使える段差解消グッズ
2019/10/05
車いすの人は段差で悩みます。
ほんのちょっとした段差だけでも一苦労!そんな段差を解消できるグッズを今回はご紹介!
また、どんな段差が車いす(車椅子)の人にとって障害となるかも一緒にご説明していきます。
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どんな段差で困る?
「段差があればどんな段差でも困ります!!!」
そう言ってしまうとイメージがしづらいと思いますので具体的に話します。
車いすは基本1cm以上の段があると移動がしづらいとされています。
1cm以上の段というとそこら中にあります。道路の端の側溝・お風呂場・玄関・階段・ベランダなど意識していないだけで日常にありふれています。特に家での段差はかなり多いため段差は日頃の悩みのタネでもあります。
例えば、自分の場合スポーツタイプでの車いすで段差を登る場合は約10cmぐらいまでは自身で登ることができます。これは人それぞれで力がない人などは5cmでも苦労する人もいるでしょう。自身の健康状態や筋肉量、また体の動かし方によって段差の登り降りできる段差の高さはバラツキがあります。
そのため段差によって行動は違ってきます。
【例】玄関の上がり框
出典:Lixil
上がりかまちのある玄関は一軒家や昔建設された住居に多い。
最近のマンションではこのような作りにしているところは少なく、段差がほとんど無いようなところが多いです。
このような段差の場合は一度車いすから降りて車いすを段差の上に持ち上げてから車いすに移乗するか、人の手助けを借りて段差に上ります。
このように段差は日常的にあります。そのため段差で移動を阻害されてしまい、行きたいお店やしたいこともできなくなってしまうことも多々あります。
そのようなことがないように段差を解消しておくことで日常の移動をより軽減してくれるのが今回ご紹介するものです。
基本的知識
段差を解消するためにスロープを使いますが、スロープの長さによって傾斜が違ってきてしまいます。スロープの長さが短ければ傾斜がきつくなり登るのも困難になります。逆にスロープの長さがありすぎると保管場所や設置場所のスペースをとりすぎてしまいます。
そのため今回は購入の前の基礎知識としてスロープの長さと傾斜の角度について具体的に説明していきます。
傾斜はだいたい10度ぐらいがちょうどいいとされています。そのためのスロープの長さはどれぐらいになるのか表で紹介。
段差の高さ | スロープの長さ |
5cm | 40cm |
10cm | 60cm |
15cm | 90cm |
20cm | 120cm |
25cm | 150cm |
30cm | 180cm |
40cm | 210cm |
50cm | 300cm |
このようになります。10度以上の傾斜でも登れるようであればもっとスロープの長さを短くしてもいいでしょうが、自分の適正を知ることから始めるのをオススメしています。
外向けのスロープ
まず始めに外向けのスロープを紹介します。外で使うものはある程度の重量があるものが多いため、設置などは他の人にやってもらうことになります。
そのため、重さやサイズなどの確認をしてから購入することをオススメしています。サイズなどがデカ過ぎて保管場所に困ることも考えられますので。
スロープ(ハイステップ)
スロープでよく見かけるものだとこのハイステップと言われている商品があります。
主に車の駐車場や道路の側溝にも使用されることが多い商品で、見かけてもその商品名を知らない方も多いんじゃないでしょうか?
よく見かける場所から主に外で使うことに優れている商品と言えます。
掃除がしやすくネジで連結できることからある程度幅も調整しやすいのも特徴の一つです。また、強度も頑丈なためすぐに壊れてしまうことがないのも特徴ですね!
またこの商品は軽いので持ち運びはしやすいものとなっています。
高さは大きいもので10~15cmぐらいが多いです。ベランダや外のちょっとした段差・玄関での使用がいいでしょう。
アルミスロープ(一枚板タイプスロープ)
こちらの商品であればある程度の段差も越えることができます。また、折り畳みができるため移動時での利用の際にも使うことができます。
なので利用としては日常で使うよりも外出の際や親戚宅などで段差がある場合での利用シーンが想定されます。
その他、車に乗せたいときにも利用が望めそうです。
自宅の玄関などの毎日使うようなシーンでは折り畳みができる分強度に若干の心配があります。
家向けのスロープ
家向けのスロープは、金属が使われていないものがオススメになります。
理由としては、金属類のスロープは滑りやすく、自宅を傷つけやすいためです。
個人的には、グリップの効いたゴム製の商品か、木材で作成された商品をおススメしています。
ただ、柔らかい素材だと逆に車輪が食い込み使い勝手の悪いです。素材や重さなどに注意して購入するようにしてください。
ラバースロープ
ラバースロープは高さ3㎝mなので自宅のちょっとした段差にオススメです!
ゴム製で重さも3キロほどあるため、そこまでズレる心配が少ないのもいい点ですね。
また、住宅の廊下は木目調のものが多く色を合わせやすいのも特徴の一つです。
自宅を出来る限り傷つけたくないというときには使用してみるのもいいでしょう。
木製スロープ
こちらもラバースロープ同様自宅のちょっとした段差に使いやすいものとなっています。
木材のためある程度の重さがありますが、1キロないぐらいなのでラバースロープよりは軽い商品です。
もちろん、木材なので硬さあります。
ただし、加工などをする場合ノコギリなどを使用することになるのでかなり大変な思いをします。
あとがき
段差は日常にあり、その段差に悩まさることは健康な状態であれば全く気付くないことです。
その段差は自分の体がいうことをきいてくれないときに初めて段差は日常の行動にも変化を起こさせるまでの影響力を持つものでもあります。家族の方で体がいうことをきかなくなって段差で悩むこともあると思います。
近くのレストランが段差があるから諦める
少しの段差を越えるのも大変だから移動をしない。
ただ、そんな段差だけで日常の楽しみを奪われてしまうのも悲しい話です。
だからと言って、すべての段差がなくなることはないでしょう。階段があるからスロープのような幅を取らずに上に行くことができたり、道路の側溝があるから雨のときでも排水ができるのです。
だから自らの周りだけでもより自分が快適に過ごしやすいように段差は解消しておきたいですね。
その時にこのサイトが少しでも役に立てれば嬉しいです。