車椅子の生活

障がい者の転職・就職活動時の流れや希望する仕事や求人の探し方

2019/10/19

今回は転職するにあたって、車椅子である障がい者の自分がまったく何もわからない状態から転職活動を行ったので、自分が今回体験して気づいたことや希望する仕事・求人の内容の探し方についてお伝えしていきます。

自身は転職を行ったことで、現在は某有名外資系企業で働き、給料も格段に増えています。

就職が初めての方でもほぼ同じなので、ざっくり知っておくといいかもしれません。

利用した就職・転職サイト

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今回自分が登録したサイトは、『アットジーピー【atGP】』という会社で、障がい者向けの就職・転職サイトになります。

障害を持っている方は、何をすれば就職につながるかわからないことがあります。

また、就職後に企業になにを気を付けてもらえばいいのか、どんな配慮が必要なのか伝えればいいかわからないことが多いです。

そのギャップを埋めるためにも、障害者専門の就職・転職支援をしてくれるところが安心できます。

元々アットジーピー【atGP】に登録することにしたのも、広告かなにかからたまたま見つけて登録しましたね。

障害者の就・転職ならアットジーピー【atGP】

転職・就職までの流れ

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まずはざっくりと内定が決まるまでの流れをお伝えしていきます。

流れは以下の通りです。

【採用までの流れ】

  1. 就職・転職サイトに登録
  2. 面談スケジュールを組む
  3. 面談前準備
  4. 転職エージェントと面談・求人の紹介
  5. 企業に応募
  6. 企業面接
  7. 内定

こんな感じですね。これは、障がい者ではなくても同じような流れになるため、そこまで気を付けることはないと思います。

ただし、部分的に違うところもあるのでそれについて紹介していきます。

就職・転職サイトに登録

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アットジーピー【atGP】』では簡単に会員登録ができます。募集企業の求人や仕事などを探したい方は登録してみるといいかもしれません。

ただし、本格的に転職・就職を考えている方は、会員登録後にWeb履歴書を作成しておかないと応募しても書類選考などで落とされてしまいます。

Web履歴書を作成するときにいくつか質問項目があります。

【質問項目】

  • 最終学歴や学校名
  • PCスキル・語学・資格情報
  • 職務経歴書(以前に仕事をされていた場合)
  • 自己PR
  • 希望職種や年収

これは、障がいを持っている持っていない関係なく聞かれる内容なので嘘が無いよう記入していきます。
PCスキルの主なものとしては、Excel・Word・PowerPointなどの使用が可能かどうか。語学は、英語を話せるか・TOEICなどの点数なども質問としてあります。

また、希望職種や年収の希望があればいれたほうが良いですね。

障がいを持っている方は、一部質問項目が通常と異なっていたので紹介しておきます。

【障がい者向け質問項目】

  • 障害部位について
  • 障害等級について
  • 車椅子就業かどうか
  • 自動車通勤がどうか
  • 電話対応可能かどうか
  • 通勤時間帯の配慮
  • 残業可能かどうか
  • 通院が必要かどうか
  • 人工透析ありかなしか
  • 特殊機器があるかどうか
  • その他障害の状況やできることできないことの記入

障がいを持っている方は、障がいの状況によって働き方が異なります。
これは、企業と共有をしておかないと後々自分が苦しむことになるため、どのような配慮が必要なのか・どのような環境でないと働けないかなどしっかりと入力しておいたほうが良いです。

もちろん、プライベートなことなので黙秘することも可能であろうが、就業時に配慮してほしい場合にそういった事項を記入して企業側に伝えておいたほうが良いでしょう。

自分は車いすのため、通勤で電車を使うのはOKにしたが、通勤時間帯や勤務時間などの配慮を希望にしました。
また、階段・段差での昇降ができないため、その点を配慮してほしい旨を入力しておきました。

エージェントと面談スケジュールを組む

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会員登録後の翌日ぐらいに転職のエージェントから電話があり、面談の予定を組むことになります。
面談の場所は、現在住んでいる場所によって異なってきますが、自分の場合は東京でした。

電話の内容としてはキャリアカウンセリングを行いたいので、面談スケジュールの日程を決めたいとのこと。
日程はいくつか候補をこちらが出して、その日程のなかから決定される。

この面談は就職・転職エージェントとの面談で、自分がどんな仕事をしたいのか?や勤務希望地・就業時の要望などを聞いて自分に合った企業を選定してくれるためのものでもあります。

もちろん、料金は無料です。

転職・就職斡旋企業は、企業への内定が決まったときに企業側からバックマージンをもらうことで成り立っているサービスであります。

そのため、転職エージェント側も決まらないと企業側からバックがないため、真剣に対応してくれたりします。
もちろん、面談を行う前段階で準備をそこそこしないといけないので、その点には注意したい

面談前準備

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面談の前に職務経歴書や履歴書・障がい状況確認などの記入が必要になります。
どちらにしても企業との面接前には必ず必要になるので、先に準備するか後に準備するかの差ぐらいありません。

私の場合は、職務経歴書や履歴書・障がい状況確認のWord形式ファイルがメールで送られてきたので、それを記入後ファイル添付してメールで返信しました。
また、障害手帳を持っているようであれば、それのコピーも必要のようです。

あと印象的だったのがメールでアンケートがあり、その一部にパソコンのスキルExcel・Word・PowerPointどれくらい使えるのって内容がありましたね。
企業側としてはこれぐらいのスキルがあるとありがたいようである。

  • エクセル
    • 入力程度
    • 簡単な関数は使用可能
    • vlookup/countifなど使用可能
    • 図表作成可能
  • ワード
    • 入力程度
    • 文書を一から作成可能
    • 宛名ラベル作成可能
    • 差し込み印刷可能
  • パワーポイント
    • プレゼン資料作成可能
    • アニメーションの作成可能

上記のスキルは仕事で使うことが多いため、知らない人は覚えておくといいでしょう。
まあ、Excelのマクロと差し込み印刷などは企業によって使うことはないため、そこまで覚えなくてもいいかも。

転職エージェントと面談・求人の紹介

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面談の内容としては、エージェント側からの職務経歴書や履歴書などの確認、希望勤務地や希望職種・転職の理由や障害の状況などを細かく話すことが多かったです。

前者の件については、障がい有無に関わらず同様な内容になります。

障害がある人は、障害の状況を考慮に入れて転職することになるため、病院の通院の有無や再発の危険性・勤務時の配慮などについて確認するような感じでした。

企業側からしてみれば、通院した分だけ仕事に穴を空けてしまいますし、障害の状況によってできる仕事とできない仕事ができてしまうので把握して起きたいというのは当然なのでしょうね。

ちなみに面談の時間は大体1時間ぐらい。その後は、タイピングの入力測定・Excel習熟度・Wordの習熟度を試すテスト?みたいなものを行っている間に転職エージェントが希望に添うような求人を探してくれるという流れでした。

タイピングの入力測定・Excel習熟度・Wordの習熟度は事務系の職種であれば試すのかもしれません。

求人の紹介で約1時間ぐらいかかり、トータルで面談は2時間ほどのかかります。

企業に応募

企業に応募する方法としては2種類あります。
どちらも利用することで自分が希望する仕事が見つかりやすくなります。

【応募方法】

  • サイトから応募
  • エージェントを通して応募

それぞれについて簡単に説明していきます。

サイトから応募

サイトから応募する場合は、『アットジーピー【atGP】』にアクセスして応募することになります。

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勤務地や希望職種を選択して求人企業を探します。
企業ごとに募集要項や勤務形態が異なるため、自分が希望する職種に応募するのがいいでしょう。

以下サンプルです。
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選考プロセスも記載されています。基本サイト上から応募を出し、書類選考を経て面接の流れになります。
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書類選考を通過すると、採用企業からメールが来ますので、メールで面接の日時など決めることになります。
基本エージェントを通さないでメールでやりとりすることになるので注意してください。

エージェントを通して応募

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今回は最初の面談の際に求人企業を紹介していただきました。そのため、自分の希望にあう企業を選定してエージェントに希望をメールします。

希望企業には、エージェントが作成したキャリアシート・退職転職理由、自分が作成した職務経歴書や履歴書を企業側に送ってくれるようで、こちらとして手間が少なく済むので楽でしたね。

企業から書類選考の結果や面接の日程などのやり取りは基本エージェントがやってくれます
エージェントから紹介してもらった求人票は、サイト上に掲載されていないものがあるので、自分が希望する企業の選択しを増やしたいときはエージェントを利用するのがいいでしょうね。

エージェントと会うことは最初の面談の時ぐらいで、そのあとはメールや電話での連絡が多くなります。
新規の求人票の紹介もメールでファイルで送ってもらい、希望するようであればエージェントを通して応募をかけます。

企業面接

書類選考を通過すると面接をします。面接は企業によって回数が異なります。

エージェントを通して応募をした場合は、エージェントと面接の日程調整を行います。
自身でサイトから応募した場合は、自身で採用企業とメールで面接の日程調整を行います。

そのため、面接の辞退や体調不良による面接の日程調整を行いたい場合は、応募によって異なってきますので気を付けてください。
面接も通過すると無事内定になります。

内定

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内定は出るまでそこそこ日数がかかります。
自分がスムーズにいき内定が出た企業でも2か月近くかかり、メールでのやりとりが多く大変でした。

内定が出るまで大変でしたが、その大変な分嬉しいですね。

まとめ

いろんな求人票を見ていましたが、求人票で多いのが事務系の職種でした。
仕事内容も営業補佐・経理・書類作成・電話応対などの軽作業が多かったです。営業系などの仕事はどうしても少ないのが現状です。

とりあえず、仕事をしたい人は求人が多い仕事の事務系から始めてみるのが良いですね。
事務系の職種ではExcelやWordなどは必須に近い能力になるので、知らない人は覚えておいたほうがいいでしょう。

もちろん、ある程度の年数が経てば転職というのも検討してもいいかもしれません。

障害者の就・転職ならアットジーピー【atGP】



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