雨の日に車いすで衣服が水で濡れないためのおすすめポンチョ・レインウェア
2019/10/19
よくいろんな人から
「雨の日、車いすの人ってどうしているの?」
っと聞かれたりします。
休みの日だと正直な話、外出予定があってもどうしても外せない用事でない限り出かけないという選択肢を選ぶことが多いです。
というのも、外に出るまでの仕度が大変だったりするため、そのような選択をすることが多いのです。
ただ、通勤・通学・旅行だったりすると、どうしても外に出ないといけないときってあったりします。
そんな時、車いすだと傘も差せないため、結局レインウェアや自転車の人が良く着ているようなポンチョを着ることになります。
今回は、個人的に様々な雨具を試してきたので、車いすの人でも使いやすいような雨具やカッパなどについて紹介します。
選び方のポイント
車いすの使い方によって使用するものは異なってきます。
例えば、高齢者などで自身で車いすを漕ぐことが困難で、付き添いの方が車いすを押すことが多いようであれば、ポンチョタイプのものがオススメ。
ただ、自身で車いすを操作する場合だと動きやすいレインウェアなどのほうがオススメ。
【レインウェア】
出典:Amazon
このように使用用途は車いすの使い方によって変わってきますので、レインコートや雨具を選ぶ際には用途に合わせた商品を選択するようにしましょう。
ポンチョ
簡単に着脱ができるため、外出時は楽に仕度ができるのが特徴。
基本自身が車いすを漕ぐことを前提としていないため、自身で車いすを漕げる人にはオススメをしていない。
何故かというと、自身で漕ぐ場合は前傾姿勢になってしまいポンチョが前輪のホイール部分に巻き込まれしまう可能性があり大変危険であるからだ。
実際自分もこれを使用していましたが、前輪にポンチョが絡まり体ごと持っていかれました。なので、自身で漕ぐ人は使わないほうが無難でしょう。
また、腕の部分はカバーされていないため、車いすを漕ぐ場合、手首の周りなどが濡れてしまうなどのデメリットも存在する。
そのため、ポンチョは自身で漕がない人にこそ使い勝手がいいものとなっている。
またポンチョを使用する場合、後ろから押す人の方が濡れてしまうため、個人的には車いすに傘を取り付けがことができるものもあるといいでしょう。
以前に記事でも紹介していますが、装着も簡単なため、近距離であれば、これだけでも充分だったりします。
雨の日の移動時車いすで傘を差したいときに使える便利アクセサリー紹介
レインウェア
自身で車いすを漕げるような人であれば、レインウェアがオススメです。
レインウェアはいくつか使ってきたが、素材がモノを言うことは間違いないです。
いくつか素材があるが、代表的なのがポリエステル素材(ポリウレタン)とゴアテックスである。
それぞれについて簡単に紹介していきます。
ポリエステル素材(ポリウレタン)
傘などにも使われている素材で防水性が高いのが特徴。
傘やカッパなどに使われているためよくわかると思うが、値段が安価なこと、加工がしやすいことなどが特徴としてあげられる。
レインウェアで安価なタイプのものは大体がポリエステル素材のものである。
ただ、欠点は通気性が悪いことである。
自分も使っていたことがあるが、かなり蒸れやすい。
特に梅雨の時期は、じめじめとした空気と通気性の悪さが相まって10分ぐらい使用しただけでモワモワした感じになる。
個人的には、短時間での使用の場合や汚れてもいいときなどに使用することが多い。あと、冬時は割と良さそう。
まずなんでもいいから使ってみたい人はいいかもしれません。
ゴアテックス
ゴアテックス素材はスキー・スノボウェアなどで使われている素材です。その他には登山などにも使用されています。
ゴアテックスのすごいところは、防水性もあるのに、汗をかいても水蒸気を外に逃がす機能(透湿性)が高いところが特徴だったりします。
先程お話したポリエステル素材だと蒸れるという問題がありましたが、ゴアテックスはそのような心配が少ないです。
自身も使っていますが、梅雨の時期ははっきりと差がわかるほど蒸れの違いが出ます。ゴアテックスはスッキリと着やすいのが特徴ですね。
このように防水性と透湿性という相反するものを克服できたゴアテックスは高価になります。
レインウェアで高価なものはだいたいゴアテックスだったりします。
ゴアテックスの2レイヤーはポリエステル素材と異なり、軽くかさばらないためバッグに収納しやすいのも特徴の一つです。
オススメのポンチョ・レインウェア
今回は、使い方によってオススメする商品は異なってきますので、使い方に合わせた商品を簡単に紹介。
ポンチョ
先程も話しましたが、このタイプは自身で車いすを漕がない人にこそオススメしたい。
楽に着脱が可能なこと、安価のため買いやすいことなどメリットがある。
外に出かける時に一着持っていけば、突然の雨にも対応しやすいのでいいですね。
mont-bell ゴアテックスレインウェア
出典:Amazon
ゴアテックスの素材は軽く、蒸れにくいとかなり高性能です。
自分は雨のときにも使用しますが、ちょっと肌寒い日などのときに良く着ています。重さも軽くてコンパクトに収納しやすいので重宝しています。
他のメーカー(ノースフェイスなど)で同様の物を買おうとすると約2万ぐらい高くなったりするため、モンベルはまだ買いやすいほうです。
今自分の使い方だと、モンベルのストームクルーザージャケットとモンベルのストームクルーザーフルジップパンツを使用しています。
フルジップパンツは靴を脱がなくてもサイドをジッパーで空けることで着脱が可能になるため便利です。
出典:mont-bell
mont-bell パラカグール
出典:mont-bell
このパラカグールは足先までないため、先程の前輪に巻き込まれるなどの心配がない。
また上着を着るだけで足もカバーすることができるため、仕度の手間を減らすことができるのが特徴です。
基本仕度をするときに大変なのが、ズボンを履く作業になるので、その作業を減らすことができる分楽に着ることができます。
こちら一枚で上下を対処することができるのでその点でメリットですね。
ただし、靴が濡れてしまうため、防水性のある靴が必要になります。
また、ポリウレタン素材のためゴアテックスよりも蒸れやすいのがデメリットになりますね。
蒸れが気になる場合は、値段が高価になりますが、ゴアテックスのバージョンもあるのでそちらをオススメしたい。
mont-bell パラレイン レッグカバー
出典:mont-bell
パラレインレッグカバーの良いところはズボンのように履かなく済むことです。
出典:mont-bell
背面がこのようになっているため、脚にかけるだけで楽に装着できます。上着はレインウェアが必要になりますが、下の着脱が楽に済むためこちらもオススメしたい。
また、レインウェアのように密閉空間でないため蒸れやすいなどの心配がないのがオススメしたい理由だったりする。
WorkManPlus レインウェア
出典:WorkMan
レインウェアの中で低価格でそこそこ透湿性があるのは、WorkManPlusのレインウェアです。
素材もポリウレタン素材のため、蒸れやすいのが特徴ですが、こちらはだいぶ軽減されています。
動き回るなどの動作が頻繁に行われないようであれば、こちらはレインウェアのエントリー商品としてはオススメ。
レインウェアで低価格で上下がついてきてここまでの機能があるのは、これぐらいじゃないかな?
下のズボンを着る際は靴を脱ぐなどの手間が必要なため、個人的にはレインウェアのズボンは別で用意するなどしたほうがいい。
以前は良く着ていたのですが、ゴアテックスを着た後だと自宅にあっても着ることが少なくなりました。
さいごに
自分も様々な雨の日ようの道具を試してきましたが、最終的に行き着いたのがゴアテックスという判断でした。
もちろん、活発的に動かない人はゴアテックスのように高価なものは必要ないのですが、通勤や通学などでどうしても雨の日に外に出なければいけない人はゴアテックスがオススメ。
後は使用用途によって異なってきますので、自分に使いやすい商品を選ぶことが重要です。
車いすの場合、着替え等の仕度で時間がかかるためそれに合わせた雨具・レインウェア・ポンチョを選択しておくことで、外に出かける際はだいぶ楽になります。