”ウィル(WHILL)”の電動車いすが世界での活躍が期待される理由
医療系ベンチャーとして活躍中の”ウィル(WHILL)”が日本だけでなく米国での発売が決定された。
でも”ウィル(WHILL)”ってなに?って方も多いと思います。
そんな人のためにどんな商品でどんな使用用途があるのか説明していきます。
”ウィル(WHILL)”の電動車いすとは?
出典:WHILL
”ウィル(WHILL)”の電動車いすとは、従来の車いすとは違います。
なにが従来の車椅子と違うのかのを3つのポイントで紹介。
高いデザイン性と高い性能
WHILLはシンプルで高いデザイン性と性能を両立しています。
デザインでは”2015年度グッドデザイン賞大賞”を受賞しており、その高いデザインが評価されている。
また、デザインだけでなく高い性能も有している。
操作は手元のコントローラーで操作可能。行きたい方向にコントローラーを動かせば移動してくれます。
コントローラー前に倒せば前に進み、コントローラーを左に倒せば左に旋回。
使用者にとってもわかりやすく使いやすいつくりで、シンプルなデザイン性のためお出かけなどの使用時にもかなり役に立ちます。
【コントローラー動画】
道を選ばない
車いすでの使用で通るのに苦労する道があります。それは砂利道やでこぼこな道、芝生や段差が多いところです。
道が整っていないところでの走行は車いすにとってはかなり骨が折れます。砂利に進路を奪われてしまったり、芝生での走行がなかなか進みづらかったりなどあります。
その点を解決してくれるのがこの車椅子です!
この電動車いすであれば7.5cmの段差も乗り越えることができ、悪路の走行も可能!
それを可能にしているのが、前輪の造りにあります。
このように特殊な作りのため高い走破性を実現できているのです。
【砂利道での走行動画】
離れていても操作可能
この電動車いすはiPhoneでの操作が可能です。
どういったときに使うかと言うと自分の近くに寄せたいとき、乗りやすい位置に変更したいとき、車のトランクに積みたい時などに利用することが可能。
自分が乗っていないときでの操作も可能な点は嬉しいですね。
今後は使用者のデータを収集してより利便性もアップしてくれるかもしれません。
デメリットはなに?
先程までメリットをお伝えしていましたが、デメリットもお伝えしておきましょう。
デメリットは以下3つです。
- 充電時間が長い
- 走行距離が20km
- 重さ116kg
充電時間が9時間と長いです。
ただ、寝ている時間に充電してしまえばいいということがあるのでその点についてはそこまでデメリットではないと思います。
また、今後はバッテリーの進化が進んでくると思いますので、より短い時間での充電も可能になってくるでしょう。
遠くに行くときは注意が必要です。近くでの買い物やちょっとしたお出かけ程度であれば問題はないのですが、20km以上の遠出となると走行距離が限られているため注意しないといけません。
旅行などの遠出の場合はバッテリーチャージャーを持参しておくといいですね。
また、先程も話したようにバッテリーの進化が進めばより短い時間での充電が可能で走行距離も伸びてくると思います。
重さが116kgとかなりの重量があります。
人の手での積み込みができないため、車に積み込む場合は福祉用の改造をしないと車に積み込むことはできません。
もし、車での移動が多い人であればその点は注意していただきたいですね。
まとめ
現在の使用用途としては近くの買い物やちょっとした買い物には最適といった印象。
デメリットの部分は今後よりバッテリーの進化と機械の高性能化が進んでくると予想しているため、”よりスリムでより走行距離も長くより充電時間が短い”車いすとして変化してくることが予想されます。
その点が改善されたときにより一層市場での需要が高まってくるんではないかと考えています。
正直年齢がいって手動車いすでの移動が困難になったときには利用してみたいです。