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FP3級の合格率は?勉強方法と勉強時間・テキストまとめ

2018/03/24

FP(ファイナンシャルプランナー)3級の資格の受験をしたので備忘録として残しておこうと思います。

今回は、自分の勉強方法と勉強時間・使用したテキストについてお話していきます。
また、きんざい(金融財政事情研究会)FP協会との違いについても触れておきます。

参考になれば幸いです。

受験の目的

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今回受験した目的はただの興味によるものであり、なにか仕事で使うからという目的で取ろうと思ったものではないです。
まあ、資格としてあるとなんか便利かもしれないし、ついでに知識として残しておくと役立つかも!みたいな感じです。

後は単純に「損したくないから!!」

この目的がかなり強いですね。

日常でFPの資格を持っている人は結構います。証券・保険・銀行などで働いている人は結構な割合で持っていますが、この人たちの話はどうしても自社の利益が絡んでくるので自社に都合のいい情報になりやすくなってしまい客観性が乏しくなってしまいます。

そのため知らず知らずのうちに自分が損をしている!なんてことも起こりやすくなります。また、自分が知らないであとから知って損をすることなんてザラにあります。

そういったことも含めて簡単でもいいので知識として残しておくことで、自分の資産を守りやすくなります。

実際日常に役立つ内容が多く基本的なことが多いです。確定申告や相続・贈与・年金についてなど幅広く、基礎的な知識を蓄えておくという意味ではかなりいい資格です。

正直義務教育でやってもいい内容なのではないか?と思えてしまう内容ばかりです。おそらく、義務教育でできない理由は、逐次変更がかかりやすいからと、最新の情報が逐一追加されるため教科書の作成が困難ということもあるでしょう。

社会に出てからの学習機会などほとんどない状態で年末調整やらやらされている状況を考えると何とも言えないですね。

そういった意味でも、日常で役立つ知識を資格として持っておくのはいいので、自分はこの資格の取得はオススメしたいですね。

受験資格・受験試験・合格率

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【受験資格】

  • FP業務に従事している者または従事しようとしている者

【受験試験】

  • 学科試験:120分(問題数は60問)
  • ※60分経過した時点で退出可。退出する場合は試験監督者に解答用紙を手渡し

  • 実技試験:60分(問題数はきんざいとFP協会で異なる)
  • ※きんざい(金融財政事情研究会)とFP協会で受験する項目が違います。下記のうち一つでも合格すればいい。

きんざい きんざい FP協会
個人資産相談業務 保険顧客資産相談業務 資産設計提案業務

学科試験6割(36/60点)で合格。答案方法:○×方式・三答択一式
実技試験6割(30/50点)で合格。答案方法:事例形式 5題

学科試験・実技試験2つが合格して初めてFP3級の合格となる。

【合格率】

実施月 2016年合格率 2017年合格率
1月 67% 67%
5月 74% 72%
9月 64% 74%

だいたい7割前後で推移しているようです。

きんざい(金融財政事情研究会)とFP協会の違い

きんざいとFP協会の違いについて簡単に説明していきます。これについてはFPに関するQ&A
の情報を一部引用。

Q:「ファイナンシャル・プランニング技能検定を実施している団体は、なぜ2団体あるのですか?」

A:以前から、金融財政事情研究会は金融渉外技能審査(金財FP)の資格認定を、日本FP協会はCFP、AFPの資格認定を、それぞれ独自に実施していました。2002年度にファイナンシャル・プランニングが技能検定の職種に追加され、ファイナンシャル・プランニング技能士が国家資格化されるに際し、それまでFPに関する資格認定の実績を有していた2団体が、厚生労働省から指定試験機関として指定を受けました。

Q:金融財政事情研究会の実施するファイナンシャル・プランニング技能検定と、日本FP協会の実施するファイナンシャル・プランニング技能検定とでは、合格した場合に取得できる資格が異なるのですか。

A:金融財政事情研究会または日本FP協会のどちらが実施するファイナンシャル・プランニング技能検定を受検しても、合格すれば、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士または3級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を取得することができます。取得できる資格は同一です。

簡単に言えば2団体あるけど気にしないで受験してね!どっちで受験して合格してもFPの資格は同じだから!ということです。

では、明確な違いとはなんでしょうか?

これについて説明していきます。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP3級)の資格は、学科試験と実技試験のどちらにも合格して初めて資格をもらうことができます
学科試験については、同じような問題が出るので問題ないのですが、実技試験の方で出る問題が少し異なります。

項目 個人資産(きんざい) 保険顧客(きんざい) 資産設計(FP協会)
ライフプランニングと資金計画
リスクマネジメント ×
金融資産運用 ×
タックスプランニング
不動産 ×
相続・事業承継

以上のように少し出題内容が違ってきます。

個人資産相談業務では、リスクマネジメントが出題されません。
保険顧客資産相談業務では、タックスプランニングと不動産が出題されません。

難易度はどれを選んでも変わりませんが、きんざいの試験では、保険業務に携わるような人は保険顧客資産相談業務、それ以外の人は個人資産相談業務を選ぶ人が多いみたいです。

FP協会のほうでは1つしかないので、そちらを選ぶことになります。

テキスト・問題集と勉強時間

【テキスト・問題集】
自分が選んだテキストと問題集は史上最強のFP3級テキストみんなが欲しかった! FPの問題集3級になります。

ただ、正直に言えばみんなが欲しかった! FPの教科書3級みんなが欲しかった! FPの問題集3級で同じ出版社が出しているものがより分かりやすかったかもしれないですね。

【勉強時間】
私の場合は試験1か月前から本格的な勉強を開始。まあそれでも、日に1時間半程度でちょこちょこやっていった感じです。
各項目の勉強時間はこんな感じ。

項目 テキスト 問題集
ライフプランニングと資金計画 5時間 4時間
リスクマネジメント 3時間半 1時間20分
金融資産運用 5時間 2時間50分
タックスプランニング 4時間 2時間10分
不動産 4時間40分 2時間
相続・事業承継 6時間半 1時間10分
総合問題 なし 2時間

問題集とテキスト合わせての時間は約43時間となりました。
テキストのほうを重点的に勉強しています。テキストでは、過去問を含めた例題があるので、それをひたすら解いていくのがいいでしょう。

ちなみに、今回の勉強時間とテキスト・問題集で自分は学科試験54/60点、実技試験(個人資産相談業務)44/50点を取っています。参考までにどうぞ。

勉強方法

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勉強方法は至って簡単です。

  • テキストに書いてあることをひたすら紙に書く
  • テキスト→問題集の順に勉強する
  • 一回解いた問題は、10分後にすぐに解いてみる
  • 復習は3回行う(時間をおいて学習)
  • 解けなかった問題はどこが理解できなかったのか見つける

以上のポイントを押さえて学習しました。特に特筆すべきことはないのですが、簡単にお伝えしておきます。

テキストに書いてあることを紙に書く

これは単純に自分がテキストに書いてあることをただ見ているだけだと覚えないためです。

というか、テキストに書いてあることをただ見ているだけだと眠くなってばかりでした。
もともと勉強が好きなほうではなく、たまに勉強しようと思っても拒否反応からか眠くなるみたいです。

なので今回の対策方法として、わかるわからないは置いておいて、テキストに書いてあることをただひたすら紙に書いてみることにしました。

紙に書くと言ってもわかりやすいように書く必要はありません。適当に書きなぐってみるだけでいいです。
以前テレビでもみたのですが、東大生は綺麗にノートを使っている人は少ないとありました。

あれは、頭に残りさえすれば別にノートの内容がどうであろうといいということではないのかと考えています。
むしろ、適当に紙に書いてその紙は捨ててしまってもいいでしょう。だって、頭に残っていれば別にノート必要ないですし、綺麗にまとめようとするならばテキストに書いてあるので・・・

人によっては声に出して読んでみるのも効果的みたいです。

テキスト→問題集の順に勉強する

テキストをやってから問題集を学習しました。自分はカテゴリ毎(ライフプランニングと資金計画・リスクマネジメントなど)を学習してから問題集のほうを解いていました。
問題集からやってテキストを学習する方法もありますが、以下の点から自分はオススメしていません。

  • できない問題が多すぎてやる気を損なう
  • わからない問題が多くて結局テキストを見ることになる

勉強はモチベーション(やる気)が大いに関係してきます。モチベーションが上がらないと勉強をやることが少なくなります。
特に最初のほうは勉強をするまでのエネルギーを多めに使用するため、このやる気次第で今後の勉強時間が変わってきます。

まず、できないからやらないという作業を経るのではなく、できるからやっていこうという気持ちにさせるためにもできる問題を増やしておいたほうがいいでしょう。

できない問題をひたすらやり続けると「自分にはできない」という暗示にかかりやすくなり、やる気も一気に失いやすくなります。

やる気を維持するためにも暗記する作業はおろそかにしないようにしましょう。

1回解いた問題はすぐに解いてみる

人間の頭は忘れやすいようにできています。重要でない情報はすぐに忘れるため、一夜漬けは意味のない行為であるとも言われています。

では、どのようにして記憶を定着させるかと言うと、復習することになります。
そして、時間をおいての復習はかなりの記憶を定着させることができます。

特に短期間での復習をすればするほど記憶に残りやすいと言われています。
人間は記憶してから20分後には約半分近く内容を忘れていると言われています。

そのため記憶に定着させたいのであれば、まず1度解いた問題は再度すぐに解きなおしてみてください。
ちなみに記憶については一流の記憶法を読んでおくとより理解しやすくなります。

復習は3回

先ほどの内容ともすこし被りますが、復習することで記憶が定着しやすいと言われています。

復習の回数が多ければ多いほどより記憶に残っています。
そして、復習を3回行えば約9割の内容は覚えているようです。なので、問題集を3回やれば問題はないでしょう。

この復習を行うことで忘れにくくなりますが、復習のための管理が大変なので自分はEvernoteで管理しました。

FP

上記のようにページ数と日付で管理。自分で管理するのだとこれが一番楽でした。

アプリでもこういったことができそうなのあると思いますが、カスタマイズ性がないので自分はEvernoteでの管理が現実的でしたね。

Evernote

Evernote
開発元:Evernote
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解けなかった問題

解けなかった問題はいくつか原因があります。

  • 知識としてない
  • 内容をあやふやに覚えている
  • 計算ミス・勘違い

だいたいがいずれかに該当します。

どの対策方法としても復習によるものが多くなります。また、意識的な記憶の方法でより記憶に残りやすくなります。
例えば、「相続税」について良く忘れてしまう場合は、「相続税」についてまずインターネットで調べてみることでより理解することができます。

解けなかった問題はそのままにせず、どの問題のどの部分がわからなかったのかをハッキリさせておくことでより点数が上がりやすくなります。
だいたいが正誤問題なので、文章の一部分が間違っていることが多いのでその部分がどこなのかを探す作業になります。

試験会場の様子

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試験会場では20代の若い人が多くいましたね。年配の人はあまりいませんでした。

学科試験では見た感じ女性の割合7割・男性3割、実技試験(個人資産相談業務)では女性6割・男性4割ぐらいでした。
もしかしたら、保険顧客資産相談業務のほうが女性の割合が多いのかもしれませんね。

学科試験は120分の制限時間でしたが、勉強していれば40分ぐらい終わる内容。途中退席が可能な60分までは結構暇です。
8割ぐらいの人が60分で途中退出をしていました。

正直なところ、勉強していればだいたい解けるような問題が多く。そこまで時間かけなくてもよくないかな?という感じでした。

まあ、余った時間は早めのお昼と実技試験のための勉強に充てていたので特に問題はなかったのですが。

実技試験も同様に15分ぐらいで終わったのでボケーっとしている時間のほうが長かったです。
しかも、途中退席ができなかったので本当に暇でした。

一応問題は持って帰ることができるので、帰ってから問題の答え合わせができます。
答えは試験日の夕方にサイトで出るようなので確認して自己採点が可能です。

最後に

やろうと思えば1週間でもいけそうな感じはありましたが、今回はある程度計画を立ててのんびりやってみました。

おそらく、勉強をやっていなかった人が久々にやろうとすると最初は結構大変かもしれません。
ただ、慣れてしまえば最初のころよりもずっと楽に勉強できるので、最初のころはツラいと思っているといいかもしれません。

正直自分も最初のころはなかなか勉強するまで時間がかかりましたが、慣れてしまえばなんとも感じないで勉強できましたね。

あと、サイトの合格発表では合否がわかるが点数は開示されないので注意が必要。
自分が合格した時は、後から郵送で合格証書と詳細な点数が記載されている用紙が届きました。

皆さんの参考になれば嬉しいですね。

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