車椅子の生活

車いすで電車に乗車するときの、乗り方や流れ料金・仕組みについて

2019/10/19

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車いすで電車を利用するときは頻繁にあり、特に都内に行くときは車よりも電車の方が利便性が高いため、ほとんど電車での移動になります。

そのなかで付き添いの方に言われたのが、

「電車を利用するまでの流れや料金・仕組みがわからない」

と言うものでした。

なので、今回は電車を利用するまでの流れや料金・仕組みについて簡単に解説していきます。

公共交通機関の割引対象者

対象者

  • 身体障害者1級・2級
  • 知的障害者1級・2級

基本は障害者手帳を持っている人で身体・知的障害1級・2級が割引の対象になります。

障がい者手帳を持っていない人や対象から外れている人・上記に該当していても一人での乗車では、正規の値段での乗車になりますので、ご注意ください。

精神障害をお持ちの方や身体・知的障害者3級以下の方は電車を利用しても割引があるわけではないので注意してください。

基本は同様なケースが多いのですが、中には例外もあるため自身が利用する路線ではどうか調べてみるといいかもしれません。

仕組みや流れ

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JRやその他の路線などによっても異なってきますので、駅員に確認は取っておいたほうがいいです。

1人で利用する場合と、2人で利用する場合で異なるのでどのように異なるのか簡単に仕組みについて説明していきます。

1人(障がい者本人)で利用するケース

路線 JRなど TX(つくばエクスプレス)
乗車券 ICカード(Suica)でok
改札入る時 改札でok
改札出る時 改札でok 窓口対応
料金 正規の値段 半額
障害者手帳 不要 必要

※例外として、一人の乗車でも100キロメートルを超えると、運賃料は半額になります。

JRでは、基本一人での乗車だと正規の値段になります。なので、普通の人と同じように改札を通って精算ができます。

最近の改札は1か所だけ車いすでも通れるような広めな改札があるため、簡単に通ることができます。

ただ、電車に乗車するときにサポートが必要な場合は、駅員窓口での対応になりますので注意してもらえればと思います。

他の路線で一人で乗車する場合は、料金体系はJRと変わないことが多いです。

ただ、TX(つくばエクスプレス線)のように例外として料金半額で乗れる路線などもあるので、念のため駅員窓口・ホームページなどで確認をしておくといいでしょう。

基本は一人で乗車した時は正規の値段と変わらないので注意してください。

2人(付き添いと障がい者本人)で利用するケース

路線 JRなど 他の路線など
乗車券 目的地までの子ども用切符2枚 ICカード(Suica)でok
改札入る時 窓口対応 改札でok(※一緒に精算をしたい場合は窓口に)
改札出る時 窓口対応。個別で精算も可能
料金 ※本人と介護者各々半額
障害者手帳 必要

※障がい者ご本人が乳幼児で乗車券が不要の場合も、介護者に割引が適用されます。

付き添いを連れて乗車する場合は、事前に子ども用切符の購入が必要になります。JRでは、suicaなどのICカードでの精算ではなく、切符なので少し不便ですね。

suicaで乗車すると精算の時に少し割引がされてしまうとか、機械上の問題があるのかな?っとか勝手に思っています。

路線によっては、付き添いがいても入場時ICカードで改札ok(別々のICカードで改札を通る)で、退場時に窓口で個別精算が可能なところがあります。

こちらも路線によって異なってきますので、窓口などで確認していたほうが間違いがないですね。

もし、ICカード一枚で2人分を一緒に精算をしたい方は、窓口での対応になりますのでご注意ください。

段差などがありサポートが必要な場合

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改修が進んでいる駅や、最近できた駅では段差がほどんどないところが多いのですが、どうしても昔からある駅では電車の乗車時にホームとの間が離れていたり、段差があったりします。

車椅子での乗車の場合は、約5センチの段差でも乗るのが困難になるケースがあります。

そのため、乗車時・降車時にはスロープが必要になったり、場合によっては、人のサポートが必要になるケースがあります。

なので、入場時に駅員窓口でスロープが必要なことを伝えて用意してもらうことになります。

乗車時・降車時には駅員さんの手を借りることになること、また降車場所への事前連絡が必要になるため、乗車までにはどうしても時間がかかります。

自分の体感だと、1・2本遅い電車に乗る感じです。

あと注意が必要なのがエレベーターがない場所での降車乗車をする場合です。この場合は、エスカレーターを利用するケースがあります。
そのため、どうしても駅員さんの手が必要になるので、事前に調べておくか、駅員さんに確認しておく必要があります。

乗り慣れていない場所ではわからないことが多いです。急がないように時間に余裕を持った行動をオススメしています。

定期の障害者割引

定期での障害者割引について少しお話していきます。

先程の表とほとんど変わりませんが、購入場所が異なったりします。

路線 乗車人数 購入場所 料金 障害者手帳
JRなど 一人 自動券売機・窓口対応 正規の値段 不要
介護者あり(障害者本人含め2人まで) 窓口対応 ※本人と付き添い各々半額 必要
他の路線など 一人 自動券売機・定期券発売所 正規の値段 不要
介護者あり(障害者本人含め2人まで) 定期券発売所 ※本人と介護者各々半額 必要

※障がい者ご本人が小児・乳幼児で乗車券が不要の場合も、介護者に割引が適用されます。路線により異なる場合がありますので、駅員に確認するようにしてください。

一人で乗る場合を除いて障害者割引を使用した定期がお得なので利用するのがいいでしょう。
子どもが障がいを持っている場合は、条件や料金が異なってくるため駅員に聞いたほうが早いです。

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