電動じゃない車椅子に取り付けできる電動アシスト「スマートドライブ」を使用してみた
どうも。今回は依然にも福祉機器展で確認していたスマートドライブをデモで使用してみました。
その時に感じたことや内容について簡単に説明。
スマートドライブって?
電動でない車いすに取り付けることができる電動アシスト機器。自分で簡単に手動で動かす車いすを電動車いすにすることができます。
引用:ペルモビール株式会社
また取り付け自体も簡単で重量も6キロと車いすよりも軽いものとなっています。いろいろ使い勝手がよかったので簡単にメリットとデメリット、その他使い方について説明します。
使い方・取り付け方
取り付け方は下記の動画を見てみてください。
最初は車いすの横幅を合わせるためののセッティングが必要になりますが、一度設定してしまえば、つっかえ棒のようになるので取り外しが簡単になります。
次に基本的な使い方についてです。
使い方はスマートドライブを取り付けた状態で、専用の腕時計のような機器をつけた状態で設定をします。設定については動画がわかりやすかったですね。
腕時計の設定をしたら、基本設定は以上になります。細かい設定等もありますが、ここでは省きます。
使い方は簡単で腕時計を付けた状態で2回タップするだけで車いすが動き出します。そして、また2回タップするだけで止まります。
引用:Youtube
その他にも機器があるので、そちらも併せて紹介していきます。
2回タップするだけで動き。2回タップすると止まるのはかなり楽なのですが、速度を完全になくすためにはブレーキが必要になります。
しかし、動作を考えていくと以下のようになります。
動作がどうしても多くなってしまうため、直前で止まりたいときには止まることが難しくなります。
そのため、別の部品をつけてそのための動作を補助しています。
それが、①の部分になります。ボタンがあり、押している間だけ動くことが可能となります。
そのため、先程の動作と異なり、ブレーキの動作が必要なくなります。
以上が簡単な使い方になります。
メリット・デメリット
メリットとデメリットについてもお話しておこうと思います。業者の回し者ではないので結構いい悪いを言っておこうと思います。
メリット
- 坂道で使用することで大変な動作を行わなくて済むこと
- 電動車いすと違って積荷が楽であること
- 楽に着脱ができること
- 手の自由が効くこと
- 見た目がおしゃれ
- 着けているのにあまり重さを感じない
メリットは以上の点である。着脱が簡単にできて、かつ楽に坂道での使用を考えるのであれば、なかなかいい商品である。
自身も坂道を上ることが多いが、筋肉がないとなかなか上るのはキツイ…
男性でもそこそこ大変なので、女性ならばさらに大変なんじゃないかと勝手に考えている。
また、個人的には車での移動があるため、車いすを車に乗せなければならないが、着脱自体が簡単にできるため、荷物として持ち運びがしやすくなっている。
あと、動画を見て気づいたが、飲み物を飲みながらの移動ができる点もなかなかである。車いすを移動しながら飲み物を飲むのはできないことはないが、移動がおろそかになりやすい。
その点スマートドライブは、移動は電動アシストのため、移動しながらの動作が可能になる。まあ、人が多いところとか危険なので移動しながらの動作は控えたほうがよさそうであるが…
デメリット
- Bluetooth接続のため混線がある
- 使い慣れないと危険
- 誤動作に気を付けないとケガしやすい
- 速度がそこそこでるため危ない
- 手の自由がある程度利く人でないとなかなか辛い
今回いろいろ聞いたので、簡単にまとめておきます。
腕時計のようなものとスマートドライブは、Bluetoothで接続されています。それ自体は問題ないのですが、Bluetoothは混線がしやすいため、混線があった場合自動アシスト機能が止まるような設定になっているようです。
その他には、誤動作と使い勝手の問題です。2回タップすれば動くという簡単な設定になっていますが、誤って2回タップしてしまった場合も動きます。
そのため、思わぬケガになる可能性もあるので、注意が必要なものとなっています。
あと、スピードがでやすい仕様となっています。坂道を上ることを考えるとある程度の馬力は必要になりますが、それを平地で使用した場合はそれなりのスピードになります。
ある程度の筋量がある人は問題ないのですが、上手く手の自由が利かない人は曲がったり、タップをすることもなかなか難しいのが現状です。
自分自身も使用してみた感想としては、機械系にそこそこ強いと自負している自分も最初使いなれるまで少し時間がかかりました。
そのため、人によっては使い勝手が悪い可能性があるため、使ってみてみないと何とも言えないというのが正直なところです。
しかし、もし手の自由が利くような人で手動で動かす車いすを利用している人であれば、一度は使ってほしいと思うような商品でした。
参考サイト:ペルモビール株式会社