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iPadなどのタブレットをRaspberry Piのタッチパネルモニターとして使う方法

2020/07/19


最近Raspberry Pi 4Bを購入してみたのですが、モニターに繋いで使う場合、デスクトップPCがあるためそこまでの必要性を感じなくなりました。

ただ、タブレットをモニターとして使用できれば、タブレットがノートPCみたいに使えるのではないか?と考えていろいろ調べてみました。

結果として、劣化版SurfaceのようなタッチパネルPCができたので簡単に紹介。

タブレットとの接続方法


通常Raspberry Pi 4Bの接続方法は上記のように有線でモニターに繋ぐことになります。
ここでのデメリットは、HDMIケーブルでの接続になるため自宅内での移動の制限がかけられます。


今回やりたいことは、WIFIを使用してタブレットをモニターとして使用する方法になります。
この場合のメリットは、タブレットをノートPCのように使用できるため、移動の制限を外すことができます。


上手く設定が完了すると、iPad miniが寝ながら使用できる劣化版Surfaceとして変身しちゃいます。Bluetoothキーボードがあるとさらに入力の作業が捗りますね。
iPad mini用に購入したBluetoothキーボードを取り付けることで、ミニノートパソコンの完成。本当に軽いし、熱もでないからお腹の上に載せながらの作業もできてしまう。

Raspberry Pi(ラズベリーパイ)の設定

Raspberry Pi 4Bでは、VNC(Virtual Network Computing)という機能を使うことで、自宅内の無線LAN環境でタブレットをモニターとして使用が可能になります。

設定はひと手間必要ですが、そこまで難しい作業ではありません。

まず、Raspberry Pi(ラズベリーパイ)の【設定】→【Raspberry Piの設定】→【インターフェイス】のVNCを有効にしてもらいます。

初期の状態の場合は、HDMIが接続されていないとモニターに表示されないような設定となっております。
タブレットをモニターとして表示させようとする場合はHDMI接続ではないため、VNC接続をしてもタブレットに表示されないようなエラーが発生いたします。

なので、その設定を外す変更をいたします。

初めに、LXTerminalを開きます。

LXTerminalでは下記を入力して、HDMIの設定の変更を行います。

sudo nano /boot/config.txt

設定の変更箇所は以下になります。

#hdmi_force_hotplug=1 → hdmi_force_hotplug=1 (#を消去)
#hdmi_group=1 → hdmi_group=1 (#を消去)
#hdmi_mode=1 → hdmi_mode=5 (#を消去して、数字を5に変更)

変更後は、CTRL+O(書き込み)を行い、Enterキーで更新。

CTRL+O → Enter

CTRL+Xで、終了します。

CTRL+X

最後に、再起動をしましょう。

sudo reboot

これで、Raspberry Pi(ラズベリーパイ)の設定は終了となります。

もう少し詳しく知りたい方は下記サイトを参考にしてください。
Raspberry Pi 4を起動したのにモニターに画面が映らない対処法

タブレット側の設定

タブレット側の設定はもう少し楽です。

タブレットにVNC viewerをインストールします。

VNC Viewer - Remote Desktop

VNC Viewer - Remote Desktop
開発元:RealVNC
無料
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インストール後は、Address Bookの【+】からIP AddressとNameを入力します。

IP AddressはRaspberry Pi(ラズベリーパイ)のVNCをクリックすると、192~で始まるIP Addressがわかります。

その後、Connectを選択。

usernameとpasswordを入力します。
usernameはデフォルトはpiで、パスワードはRaspberry Pi(ラズベリーパイ)の初期設定時に登録していただいたものになります。

一通りの作業は完了しましたが、デフォルトでマウスのようなカーソルの移動になっているので、タッチパネルタイプに変更しましょう。
iをクリックします。

その後、interacitonの部分をクリックします。こちらはデフォルトでMouseとなっています。

InteractionをTouch panelに変更しましょう。

これでタブレット側の設定は終了になります。

確認作業手順

初期はモニターに繋ぎながらVNC viewerでタブレット側で見れるか確認します。

問題なければモニターとのHDMI接続を外してタブレット側のみでの操作が可能か確認をします。

基本は、ラズベリーパイが起動していれば、タブレットではVNC viewerのアプリを立ち上げて操作が可能となります。

最後に

今回は、ラズベリーパイをノートPC化する方法をご紹介しました。正直ノートPCをお腹にのっけながら作業をしたことがあるのですが、なんだかんだ重いです。
でも、今回タブレットにすることでだいぶ軽くなり、使用感はかなりいいです。ただ、タブレットから音がでないので、その対策は必要そうである。

本当は、ubuntuを利用してノートPC化しようとしましたが、動作がもっさりしていたりして使い勝手が悪いです。
Raspbian(ラズビアン)を利用したほうが安定して使いやすかったので、特に理由が無ければRaspbian(ラズビアン)使っておけば大丈夫です。

どっかのタイミングでRaspbian(ラズビアン)OSのpython統合開発環境(IDE)に関しても少し備忘録として残しておこうと思う。
IDEが整えば、寝ながらタブレットでプログラミングができるようになるため、かなり便利になる。

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